結論
AIを初めて使うなら、「自分が答えを知っている仕事」から頼むのが安全です。おすすめの最初の頼みごとは、次の3つです。
- 書きかけのメール文を、ていねいな文章に整えてもらう
- 長い文章を、やさしい言葉で要約してもらう
- 調べものの「下調べ」をしてもらう(最後の確認は自分でする)
どれも無料で試せて、失敗してもやり直せる仕事です。この記事では、そのまま使える頼み方の文例と、私が実際につまずいた点をあわせて紹介します。
こんな人向け
- ChatGPTやClaude(クロード)という名前は知っているが、まだ使ったことがない
- 登録はしてみたが、何を打ち込めばいいか分からず画面を閉じた
- 仕事で使ってみたいが、変なことになるのが怖い
なぜ「答えを知っている仕事」から始めるのか
AIを初めて使う人に多い失敗が、「いきなり自分の知らないことを聞いて、答えが正しいか判断できない」というパターンです。
AIは、それらしい間違いを自信たっぷりに言うことがあります。私自身、AIに過去の資料を参考にさせて提案資料を作った時、古い数値をそのまま持ってこられて、危うくそのまま出すところだったことがあります。それ以来、「数字・制度・日付は必ず公式の最新情報で確認する」を自分のルールにしています。
だから最初は、正解を自分が知っている仕事——つまり「自分の文章を整える」「自分が読んだ文章を要約させる」から始めるのが安全です。答え合わせが自分でできるので、AIの得意・不得意が体感でつかめます。3つ目の「下調べ」だけは答えを知らない仕事ですが、「要確認の点を挙げてもらう」前提のやり方にすれば、安全に試せます。
用意するもの
- ChatGPTまたはClaudeのアカウント(どちらも無料で始められます・2026年7月時点。まずは無料版で十分です)
- 整えたいメールの下書き、または要約したい文章(個人名・取引先名・金額などは伏せてから使います。詳しくは後述の注意点へ)
実際の頼み方(そのまま使える文例)
1. メール文を整えてもらう
書きかけの下書きを貼り付けて、こう頼みます。
次のメール下書きを、取引先に送れるていねいな文章に整えてください。意味は変えないでください。件名の案も1つください。
(ここに下書きを貼る)
ポイントは「意味は変えないで」の一言です。これがないと、AIが気を利かせて内容まで書き換えてしまうことがあります。慣れてきたら、メール対応を仕分けから任せる使い方にも広げられます。
2. 長い文章をやさしく要約してもらう
次の文章を、専門用語を使わずに3行で要約してください。私はこの分野の初心者です。
(ここに文章を貼る)
「3行で」「初心者です」と条件を付けるのがコツです。条件がないと、長くて難しい要約が返ってきがちです。
3. 調べものの下調べをしてもらう
○○について、初心者向けに全体像を説明してください。分からない用語は使う前に一言で説明してください。あいまいな点や、公式情報で確認すべき点があれば、最後に「要確認」として挙げてください。
最後の一文が大事です。「要確認の点を挙げて」と頼むと、AIが断定を避けて、確認すべきポイントを教えてくれるようになります。
うまくいかない時の直し方
| よくある失敗 | 直し方 |
|---|---|
| 返事が長すぎる・難しすぎる | 「3行で」「小学生にもわかる言葉で」と条件を足す |
| 内容を勝手に変えられた | 「意味は変えないで」「事実の追加はしないで」と付ける |
| それらしいが正しいか不安 | 数字・日付・制度は公式サイトで確認する。AIには「出典が分からない情報は『不明』と書いて」と頼む |
| 期待と違う答えが返ってきた | 一度で諦めず、「もっと短く」「〜の視点で」と会話を続けて直す |
AIへの頼みごとは一発勝負ではありません。人に頼む時と同じで、返ってきたものを見て、追加で注文を付けながら仕上げるのが基本です。
注意点
- 個人情報・取引先名・金額・契約内容は入れない。 私は貼り付ける前に「田中様→A様」「○○株式会社→取引先」のように置き換えています。会社の機密を扱う場合は、勤め先のルールも確認してください。
- 数字・制度・日付は鵜呑みにしない。 大事な数字は必ず公式情報で確認します。
- 最後の判断は自分でする。 AIの文章はあくまで下書きです。送信ボタンを押す前に、必ず自分の目で読み直します。
まとめ
今日できる一歩は、「送る前のメールを1通、AIに整えてもらう」ことです。自分の文章なので答え合わせができて、AIの実力と限界が5分で体感できます。
うまくいったら、次は要約、その次は下調べ——と少しずつ広げていけば大丈夫です。要約に慣れたら、会議の録音を議事録にする使い方のような実務への応用も見えてきます。焦って高額なプランを契約したり、いきなり大事な判断をAIに任せたりする必要はありません。
昨日より少しだけ、AIに強くなっていきましょう。
検証環境・更新日・限界
この記事は、どんどんAI運営者が実際の業務でAIを使っている経験をもとに作成しています。最終更新は2026年7月です。AIツールの機能・料金・提供条件は変わることがあります。個人情報や機密情報の扱いは、所属先のルールに従ってください。

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