今日のどんどんAI 2026-07-31: AIの回答を根拠に、本物が「過去のもの」扱いに

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今日のひとこと

7月28日に発生した令和8年熊本地震で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

生成AIの回答を根拠に、本物の可能性が高い映像が「過去のものだ」として広まりました。AIの答えは、判定結果ではありません。

生成AIの回答を根拠に、本物の映像が「過去のもの」扱いに

災害のさなかに、生成AIの回答を根拠として、本物の可能性が高い現場の映像を「過去のもの」と断定して広める動きが確認されました。

7月28日16時27分頃、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生しました。気象庁によると、マグニチュードは7.1、最大震度は7です。気象庁は同日、この地震を「令和8年熊本地震」と命名しています。

その後、SNSでは偽の情報が相次ぎました。防災・危機管理サービスのスペクティ(東京都千代田区)によると、氏名以外はほぼ同じ文面で同じ住所を書いた救助要請が複数のアカウントから発信され、被災者を装ってQRコードで送金を求める投稿もありました。この送金先は、公的機関や認定団体などの正規の募金窓口ではなかったとされています。別の地震のときの商業施設の映像が、今回のものとして混ざってもいたといいます(ITmedia NEWS・7月30日)。

そのなかで同社が指摘したのが、冒頭の動きです。偽物を本物だと信じてしまう話ではなく、その逆が起きた、ということになります。

ここで押さえておきたいのは、AIの答えは「調べ物の出発点」であって「判定結果」ではない、という点です。画像や動画が本物かどうかをAIに尋ねれば、それらしい答えは返ってきます。ただ、その映像がいつどこで撮られたのかを確かめる手立てを、AIが持っているとは限りません。人に伝える前に、報道機関や公的機関が同じことを言っているかを一度見る。ファクトチェック・イニシアティブ(東京都港区)も「著名人や友人・知人からの情報でも、再拡散する前に立ち止まり、正しい情報か確認してください」と呼びかけています(ITmedia AI+・7月28日)。寄付をするときは、公的機関や認定団体の正規の窓口から行ってください。

ネット接続なしで動くAI、パソコンに標準搭載へ

日本HPのWindowsパソコンに、楽天のAIアプリが最初から入ることになりました。

搭載されるのは「Rakuten AI for Desktop」というアプリです。「オンデバイスモード」では、楽天の日本語向けモデルをもとにした「Rakuten AI 7B ONNX」がパソコンの中で動き、インターネット接続なしで文章の作成・リライト・要約・翻訳が使えます(Impress Watch・7月29日)。モデルの規模は70億パラメータ(AIの規模を表す数値。大きいほど複雑な処理ができる傾向がある)とされています(ITmedia AI+・7月30日)。クラウドモードに切り替えると、楽天市場での商品検索や楽天トラベルの宿泊予約なども同じ画面から行えます(同)。法人向けPCは7月29日から、個人向けは10月以降の予定です(Impress Watch・7月29日/ITmedia AI+・7月30日)。利用料は当面無料で、今後料金プランが発表される可能性があるとされています(Impress Watch・7月29日)。ゲーミングPCなど一部の機種は対象外です(ITmedia AI+・7月30日)。

ここで効いてくるのは、「AIを使う=入力した内容がネットの向こうへ渡る」という前提が、選べるものに変わりつつある点です。社外に出したくない下書きや、取引先の名前が入ったメモの整理は、端末の中だけで動くAIのほうが気が楽な場面があります。ただし同じアプリでもクラウドモードでは内容が外に出ます。どちらで使っているかの確認は、その都度必要です。パソコンに最初から載る形が出てきたということは、こうした選び方が広がっていくのかもしれません。

Chromeが脆弱性370件を一挙に修正、増加の背景にAI

Googleが現地時間7月29日、Chromeのセキュリティ更新を公開し、370件の脆弱性を修正しました。

Security NEXT(7月30日)によると、CVEという通し番号ベースで370件。深刻度の内訳はクリティカルが7件、高が71件、中が170件、低が122件です。更新は数日から数週間かけて順次配られます。

数が急に増えた背景として、Googleが挙げているのはAIです。TechCrunch(7月30日)によると、同社は6月の2つのバージョンだけで1,072件のセキュリティバグを修正したと説明しました。過去2年間の23バージョンで修正した合計が1,036件だったので、1か月の修正数が2年分を上回った計算になります。Chromeのエンジニアリング担当ディレクターであるダグ・ターナー氏は、Geminiのようなモデルを当てることで、脆弱性を先回りして直せるようになったと述べています。

見ておきたいのは、「更新を後回しにしていた期間」の意味が変わったことです。見つかる穴の数が増えれば、更新が届く頻度も上がります。Chromeは自動で更新されますが、ブラウザを再起動しないと適用されません。更新は順次届くので、何日も閉じていないなら、一度閉じて開き直しておく。それだけで取りこぼしを減らせます。

今日のまとめ

今日覚えておきたいのは、AIの答えは判定結果ではないという一点です。小さな次の一歩として、次にSNSで「これは古い映像らしい」「これはAIが作ったものらしい」という指摘を見かけたら、その根拠がAIの回答なのか、報道機関や公的機関の確認なのかを見分けてみてください。AIにどこまで任せ、どこから人が確かめるかという線引きは、週刊どんどんAI 7/26号でも扱っています。

※災害の状況や公式発表は変わります。最新の情報は気象庁・自治体・報道機関の発表でご確認ください。
※料金・提供条件は変更される場合があります。利用前に提供元の公式情報をご確認ください。本記事は特定のサービスの利用を勧めるものではありません。


出典(2026-07-31時点):

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この記事を書いた人

現役経営者 × FP3級 × Claude実践者。業務の大半をAI(Claude Code・ChatGPT)で自動化する実践者として、AI×お金×経営の独自実例を発信中。京都府出身・宮城県在住。

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